厦門(アモイ)は経済特区に指定されていて、ちょうど、私の住んでいる横浜のような貿易港です。
日本や東南アジアから豊富な食材が輸入されています。今回は、私が食べたことのなかった食材を2つご紹介いたします。
1.サメの刺身
アモイ市内の大きな中華料理店やホテル内の食堂には、「日本料理」という看板を掲げているコーナーがあります。お刺身やにぎり寿司は、日本人観光客などよりも、むしろ現地の人達が好んで食べているそうです。
写真(1)は、友人にすすめられて食べたサメの刺身です。皮付きで湯引きし、氷水でしめてあります。たれの入った小皿が出てきて、付けて食べるようすすめられました。たれはワサビ醤油のようでした。
2.ワニ料理
この中華料理店では、先ほどの日本料理のような、中華料理以外の料理も楽しめます。店の外では、ワニなども飼育されていて、料理してもらうことができます。
写真(2)のように、店頭には、(おそらく30分ほど前は生きていたと思われる)ワニが3つの部分に解体されて、お客様が選べるように並べられています。
私たちが訪れた中華料理店はとても大きく、ワニなどの肉類の他にも、入り口の左右に数十種類の魚、カニ、エビ、貝類、日本から直輸入されたホタテなど、たくさんの魚介類も生きたまま水槽などに入れられて陳列されています。お店のお客さんは、このように、入り口で豊富な食材の中から自分の好きなものを選び、中で料理してもらって味わうことができるのです。
写真(2)のワニは、各部位によって価格がつけられています。
中国人は、熊手と同様、よく筋肉を動かしている部位が一番美味しいと考えるので、鰐魚掌(ワニの手足)が最も高く500g当り168元(約¥2,500)でした。鰐魚尾(ワニの尾)は500g当り148元(約¥2,200)、鰐魚肉(ワニの胴体)は500g当り128元(約¥1,900)と表示されていました。
しかし残念ながら、今回はワニを食べることを見送りました。というのも、一緒にいたアモイの友人(この人は、ワニとトラの養殖事業をタイのバンコクと中国海南島で営んでおり、ワニについてとても詳しいのです)から、この店のワニは体長3mくらいだから脂がのっておらず美味しくないからやめよう、と言われてしまったからです。ワニは6m位にならないと美味しくないのだそうです。