《中国雲南省の素敵なお料理 西双版納(シーサンパンナ)の食事》
今回は、雲南省は景洪市の町外れの道路沿いにあるタイ族(タイ:人偏に泰という字)料理専門店をご紹介いたしましょう。
お店といっても、砂利を敷き詰めた駐車場の入り口を入ると細い柱の上にトタン屋根、周囲はまったく壁がなく、壁の代わりにバナナの木が店の周囲に植えられているという、大変風通しの良いところでした。
こちらお店のお料理はどれも大変お値段が安く、メニューをご覧になってお値段を一元=15円で計算して下さいますと、その安さがお分かりいただけると思います。[
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一番高い料理で40元(¥600)、安い料理で5元(¥75)です。
お料理の特徴ですが、亜熱帯地方ということもあり、唐辛子を使ったものが多いことが挙げられます。
普段、辛いものを苦手としない私ですが、雲南省で食べる並ではない辛さは別でした。ここの唐辛子の辛さといったら、お箸の先にほんの少しのせて舐めただけでも、口から火が出るほどで、とても私と妻には耐えられないものでした。
現地で暮らす従兄弟は、なるべく唐辛子の少ない、または入っていない料理を振舞ってくれるのですが、折角、遠く亜熱帯の西双版納(シーサンパンナ)まで来たのだから少数民族タイ族の料理を経験しよう、ということで、こちらのお店を訪れました。
タイ族の料理は、私と妻の考える中華料理とは非常に異なり、食材や調理方法などがよく分からないものなどもありました。従いまして、今回は、充分に解説し切れていない点がございますことを、先に申し上げておきます。
1.涼拌木瓜(リャンパームーワァー)パパイヤサラダ
青いパパイヤをサラダ風にしたものです。少々辛味があり、サクサクして、良い歯ざわりでした。
2.ダイ家ニン檬春干巴(ダイチャニンモンツンカンパー)
乾燥した牛肉を手で裂き、香辛料を混ぜ、さらにレモン風味にしたものです。
3.嘎哩ロー鶏(カーリーローチイ)
カレー用香辛料を入れて作った鶏スープです。
4.包焼金針茹(パオサオチンゼンルー)
バナナの葉で、百合の花のつぼみと山薬を包み、焼いたもの。少々辛味がありました。
5.酸チーチー煮魚 (スワンチーチーツゥウィー)
香辛料入りの川魚のスープです。
6.香茅草烤魚(シャンモアツァカゥウィー)
香草をまいて焼いた魚です。タイ族料理には必ず出てくる定番料理です。
焼いた魚の上に、通常は両面、真っ赤に唐辛子の粉末がかけてあります。写真のものは、辛いものが苦手な私たち夫婦が食べられるように、従兄弟が裏面のみに唐辛子をまぶしたので、表面はごく普通の焼き魚のように見えます。
7.菠夢飯(ポーローファン)
パイナップルの中心をくりぬき、中に、もち米をパイナップルで炊いた温かいご飯を詰めたものです。パイナップルの蓋をかぶせた状態ででてきました。大変、美味しかったです。
8.香茅烤牛肉(シャンモォカオニューロー)
香草と牛肉の包み焼き(くん製)です。ちょっと歯ごたえがあり過ぎました。
9.青菜喃味[配菜](チンツァイナンウェイ)
日本でいう高菜のような、漬物風の料理です。少し辛味がありました。